【10/8昼観劇】ミュージカル「時をかける少女」

※10/10 追記しました。

 

10/8の時ミュ昼公演を観てきました。

めーっちゃよかった!以下感想。

※蒼木陣くんのファンなので陣くん中心になることご容赦ください。

 

4列目10番でした。近いし、ほぼドセンだし、たまたま前の座席の人がいらっしゃらず空席だったために視界良好すぎて、舞台上がめちゃくちゃ綺麗に見えて声にならない悲鳴をあげそうになりました。だってキャストさん達が少し目線下げると目が合ってしまいそうになるん...

アンサンブルさん達が最前でダンスしてる時とかどこ見てればいいかわからなくなりましたね...

 

深町くん、いい男やにゃあ!あれはみんな好きになってしまいますね優しいお兄ちゃんだもの...罪な男...逃亡者だけど...

ノアをずっと抱えてるの可愛かった...

陣くんの優しい面がそのまま深町くんに滲み出てましたね。歌が伸びやかで遠くまで通るし、聴いていてとても心地よかったです。今まで「芳山」「芳山くん」と呼んでいた深町くんが、和音への恋心を受け入れて「和音」と呼んだ時の優しい声と表情といったら...!もう...!ねぇ...!

 

和音と深町くんのデュエットが素敵でした。歌声の相性いいのかな。ハモりも綺麗だし2人とも歌声よく通るしバランスよくて聴いていて暖かくなりました。

終盤、和音が涙を流しながら歌っている姿、頬を涙がつたっているのが見えて、その涙がライトの反射でキラキラしていてとても綺麗でした。切ないシーンだけれども...

 

和音、吾郎、真理子の恋模様がよかった。深町くんが気になることに無自覚なところからなんとなく気づき始める和音、和音のことが好きだけど誤魔化してる吾郎の心、深町くんにぐいぐいいく真理子。

真理子が和音のことを歌った歌が好き。和音が太陽で真理子が向日葵。真理子とお友達になりたい。

福島先生のキャラもよかったな~生徒に愛される先生だな~和音が先生の足にすがり付いてるの笑いました。体を張っている...

和音の両親も、この2人だから健やかにあの和音が育つんだな~幸せな家庭なんだなと察せられてよかった。

深町くんもといケンとレーンの関係性も好きです。幼馴染とかライバルとか親友とかそういう関係性が好きなので、全部詰まってそうなこの2人がとてもいい。見ていた先は同じはずだったのに道を違ってしまった。けれども、逃亡者となったケンを最終的には処罰するのではなく、まだお前が必要だと手を差し伸べる。レーン優しいな!そういうのに弱いんだ私は...(観劇後にブロマイド追加購入しました)

 

最後に、記憶がなくなってしまった和音たちのところに転校生としてやってくる深町くん。先輩だった深町くんが今度は同級生として現れましたかね?ノアらしき犬のぬいぐるみも抱えていて、果たして彼はケンが再び現れた姿なのか、この時代の本来の深町くんなのか...?和音からケンの記憶は消されてしまっているけれど、なんだか希望も感じさせる終わり方でドキドキしました。

 

で、織田信長森蘭丸。最初の2人のやり取りおもしろかったです。そこだけコント。このノリ、馴染みがあるなと思ったんですが、信長役の多田さんはキャラメルボックスの方でしたね。

私は舞台観劇をするようになったのが刀剣乱舞からなので、キャラメルボックスの演劇はまだ観たことがないのですが、陣くんを知るきっかけになった刀ステ維伝に同じキャラメルボックスの岡田達也さんが坂本龍馬役で出ているんですよね。メタ発言も入れてきたり(誰もいない森のはずなのに「多くの者が見てくれている」と言ったりする)、違和感なく笑いにするところとか、この感じ、知ってる...!となりました。上手い役者さんは自然とできるものなのだろうなと思いました。

陣くんはキャラメルボックスの役者さんさんとご縁があるなぁと思ったりもしました。

 

真理子と吾郎が仮面ライダーの変身!をやったり(真理子役天翔愛さんのお父様が藤岡弘、さんだからですね)、和音のスマホの待受がセーラームーンだったり(和音役田中梨瑚さんが月野うさぎ役だったからですね)、メタネタあるのも楽しかったです。信長様は亜美ちゃんが好き。私もです。

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ここからちょっとだけ、歴史好きかつ刀剣乱舞好きとしての感想。

時間局ってつまり時の政府...!と思ったことを白状します。やってることは同じですよね、歴史改変が起こらないようにするのが仕事。

 

織田信長が本能寺で光秀に謀叛を起こされ死に、その後光秀は野伏せりに斬られて死に、秀吉が天下をとる」という歴史の筋書きは信長が書いたというオチを持ってくるの、信長生存説と光秀生存説から練ったのかなと思うのだけど、さらに海に出るとは...!南蛮の物が好きな信長らしくていいですね...!

同日の夜に刀ステ「山姥切国広-単独行-」の配信を見ていて、いろんな側面の信長が登場したのですが、なるほど、時ミュの信長もまた、私たちが想いを馳せた織田信長の側面のひとつなのだ...と思ったのでした。

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閑話休題

アンサンブルさんたちが後ろでいろいろやってるのも気になって目が足りませんでした。ゲーム機で遊びながら歩く男子とそれを注意する女子がいたり、彼氏彼女なのかな?と見える2人がいたり... 和音達の話を見ながらちょっと視線をずらすとそういう場面が展開されていて面白かったです。

アンサンブルさんたちの歌もよかったのに、バックの音楽が大きくてなんて歌っているのか聞きにくかった部分があったのが残念でした...信長様も序盤の歌が聞こえにくかった...

 

いつも2.5次元の舞台ばかりなので、時ミュは新鮮でとても楽しかったです。めーっちゃよかった!時間がとれないので1度しか観れないのが惜しい。リピート観劇したかったです。配信や円盤化もないと耳にしたので、今回観に行けてよかったです。

エンディングで全員で「時をかける少女」を歌うの、それだけで1983年と現在の時をかけているようでしたね。

 

時かけは読んだ記憶があるので、原作本は家にあるはずなんですが、会場で販売していたので買ってしまいました!(本好きあるある)

素敵な時間をありがとうございました。

 

【※10/10追記↓】

深町くんと和音が抱き合うシーン

和音が深町くんの背にしっかり手を回しているのに対して、深町くんは和音の背に手を回そうと伸ばしかけて躊躇っておろすんですよね...深町くんの心の葛藤がそれだけでわかって観ているこっちが、うう~~っ!ともだもだしてしまった。

でも、最後はちゃんと抱きしめて、囁くように「僕も君を」って伝えるのがキュンキュンしました。甘酸っぱぁい!

ここ、舞台の正面からだと2人の表情がわからないので、どんな顔してるんだろうな~と想像してます。

 

最後に転校生としてやってきた深町くん、「好きだよ。...歴史は」って言ってたと思うんですが、やっぱりケンが戻ってきたってことなのかな...?本当にケンであったとしても、現代の本来の深町くんだったとしても、ケンの記憶が消えている和音にとっては初対面で、「記憶にないはずだけど知っているような気がする人」=「どこかで繋がっている大切な人」なんだなあ。

いいなぁやっぱりこの終わり方が爽やかで予感を感じさせてすごく好きです。切ないだけで終わらせない。希望もある。結末は時ミュを観た私達に委ねられる。

本当に観ることができて良かったなぁと、余韻に浸りながら私は原作を読み返します。